玄関とは出入りの際の様々な行為の場の総称

2011.10.21

もういちど日本の住まいの玄関を眺めると、室内には必ず小さいながらも「土間」があり、そこから一段高いところに実際の室内に導く広間の床がある。土間には造り付けの下駄箱や傘箱が置かれ、広い土間にはベンチがある場合もある。このベンチは簡単な応接は土間ですますために役立つばかりではなく、腰掛けてゆっくりと靴を脱いだり履いたりできるようにということでも便利だし、特にお年寄りには親切な設備といえる。もっとも、近年のバリアフリーの流行により、土間と床の高さの差がなくなりはじめ、かつてのように土間と床の段差を利用して、腰掛けながら靴を履くことができにくくなった。

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その代わりとして先のベンチが復活し、新たに手摺が付くことが増えている。また、扉や引き違い戸を開けて玄関の外側を見ると、必ずポーチと呼ばれる屋根の付いた庇の空間がある。雨が降っている場合は、入るときにはこのポーチの庇の下で傘を閉じたりコートを脱いだりするし、外に出るときは逆にここで傘を開くのだ。こう見てくると、ポーチ、土間、広間といった場がひと繋ぎになって、出入りの際の様々な行為の場ともなっていることがわかる。その意味では、玄関とは、これらの場を総称したものといえるかもしれない。





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