最近は“億ション”を購入する人がでてきているが、周辺環境がゴミゴミとし、緑地も公園もなく、歩道も街路樹も整備されていない危険な住環境であれば、すこしもよい住居とはいえない。健康で文化的な住まいは、現在のような個別の企業が空き地を見つけて金儲けのために建てるような形で実現はできないのである。住宅問題の解決は現在まったく八方ふさがりになっているかにみえる。政治家や企業は相変わらず土地を利潤追求の手段にして動き回っている。
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政府はそれを禁止しないばかりか、土地投機の手練が政治の実権を握る始末である。どうすればこれを打開できるのか。国民の一人ひとりが意識を深める以外に方法がない。しかし一人で考えていてもらちがあかない。住居の現状が引き起こしている諸矛盾をさまざまな立場から出し合い問題の広がりを認識し、ともに変革の条件を探っていくほかないだろうと思う。そしてこのことは決して望ましいこととはいえないのだが、マイホーム熱は一般に女性によってかきたてられている。現状では住宅土地政策改革の問題は女性の立ち上がりいかんにかかっているように思う。