建築家は、会社人間であまりにも家に帰らない父親や、設計の打合せをほとんど妻まかせ、その結果「女と子どもの家」になってしまっていることを嘆いています。その状態は、十年以上経った今も変わっていないどころか、さらにひどくなっているような気がします。父親が家づくりに参加しない状況は、注文住宅にしても建売住宅を購入するにしても、家族にさまざまな影響を与えることになります。私の事務所でも、父親が設計打合せに参加することはあまりなく、ほとんど女性、つまり妻によって進められます。
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夫婦で打合せに訪れても、決定の主導権は妻、という場合がほとんどです。確かに住まいの要素の中では、女性が主導で決めた方がいい部分もあります。洗面所、収納、キッチンの使い勝手など、主立って使う人が動きやすい動線を確保することが大切でしょう。しかしそれらの部分は、住まいの総体からいえば「機能」の部分であり、本質的なことではありません。